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【保存版】メンバーが情報整理に追われる本当の理由と直し方

メンバーが情報整理に追われる本当の理由を示したアイキャッチ画像 はじめに
こんな状況ではありませんか

  • メンバーの外回り時間が年々減少
  • 同じ資料を渡しても理解にばらつき
  • 情報は流したのに伝わっていない
  • できる人だけに仕事が集中

メンバーが忙しそうにしている。それなのに、思ったほど成果が出ない。仕事量を減らしたわけでもないのに、なぜか外に出る時間が削られていく。多くのリーダーが、この状態を「忙しいから仕方ない」と受け止めています。しかし原因は仕事量ではありません。情報の扱い方に理由があります。

情報整理に悩む営業課長
課長

みんな忙しそうなんだけど、何に時間を取られてるんだろう

原因を示す筆者
筆者

多くの場合、答えは「情報を整理する時間」です。誰にも数えられていません

この記事では、メンバーが情報整理に追われる原因を4つに分けて整理しました。原因が分かれば、打ち手は自然に決まります。まず自分のチームがどれに当てはまるかを確かめてください。

情報整理に時間が奪われる仕組み

情報整理の時間が誰にも数えられていない仕組みを示したバナー

最初に、なぜ整理の時間が見えないのかを説明します。ここを理解しないまま対策を打つと、的外れな改善になります。多くの職場で、この時間は誰の目にも触れません。日報にも書かれず、評価にも出てきません。それでいて確実に発生しています。まずはこの見えない時間の正体をつかんでください。

整理は誰の成果にもならない

メンバーは情報を受け取ると、まず自分で読み替えます。どこが自分に関係あるのか、何をすればいいのか。この判断に時間がかかります。

ところがこの作業は、数字にも報告書にも表れません。やっても評価されず、やらないと仕事が進まない。だから見えないまま増え続けます。

1日30分が積み上がると何が起きるか

1人あたり1日30分としましょう。メンバー6人なら1日3時間です。週で15時間、月で60時間になります。

  • 訪問1件あたり1時間なら、月60件分
  • 提案書1本3時間なら、月20本分

この数字が、そのまま成果から差し引かれています。

リーダーからは見えない

この時間は、メンバー本人も意識していません。「資料を読む」「まとめる」は仕事の一部だと思っているからです。だから報告にも上がりません。リーダーが気づくのは、数字が落ちてからになります。

原因1 情報の入り口がバラバラ

情報の入り口がバラバラであることを示したバナー

1つ目の原因は、情報の入り口が多すぎることです。本社の方針、メーカーの製品情報、顧客の要望、社内システムの通知、チャット、メール、朝礼の口頭連絡。ひとつひとつは正しい情報ですが、窓口も形式もバラバラです。受け取る側は、毎回違う形のものを読み解くことになります。この読み解きが、整理時間の最大の発生源です。

形式が違うと読み替えが必要になる

同じ「新製品の情報」でも、メールで来るときと、チャットで来るときと、口頭で伝わるときでは形が違います。メンバーは毎回、頭の中で同じ形に直しています。

この読み替えは、慣れても速くなりません。形式が毎回違うからです。

どこに何があるか分からなくなる

入り口が多いと、置き場所も分散します。あの資料はメールだったか、共有フォルダだったか。探す時間が発生します。

探し物の時間は、1日10分でも月に3時間を超えます。

抜け漏れが起きる

入り口が5つあれば、5つとも確認しないと全体が分かりません。1つ見落とすと、間違った前提で動きます。抜け漏れの本当のコストは、やり直しの時間です。

原因2 渡し方がそろっていない

メンバーへの渡し方がそろっていないことを示したバナー

2つ目は、リーダーからメンバーへの渡し方が毎回違うことです。急ぎのときは口頭、詳しいときは資料、簡単なときはチャット。悪気なく使い分けているつもりでも、受け取る側は形式が定まらず、毎回読み方を変えることになります。同じ内容を渡したのに理解がばらつくのは、多くの場合この渡し方に原因があります。

同じ資料でも受け取り方が違う

資料を渡して「読んでおいて」と言うと、人によって読む深さが変わります。要点を掴む人もいれば、全部読もうとして時間を使う人もいます。

どこが重要かを示していないと、判断がメンバー任せになります。

口頭で伝えた内容は翌日消える

朝礼で伝えた内容が、翌週には誰も覚えていない。よくあることです。記憶力の問題ではありません。記録に残っていないから消えるだけです。

順番が違うと伝わらない

背景から説明して結論が最後に来ると、途中で集中が切れます。

  1. 結論を先に言う
  2. 理由を短く添える
  3. 詳細は資料に回す

この順番に変えるだけで、伝わり方が変わります。

原因3 整理を人力でやっている

整理作業を人力でやっていることを示したバナー

3つ目は、整理作業をすべて人の手でやっていることです。議事録を読んで要点を抜き出す、長い資料から必要な部分を探す、提案書の骨子を組み立てる。どれも時間のかかる作業ですが、いまはこの種の作業を任せられる道具があります。使っていないチームと使っているチームで、差が開き始めています。

要約や下書きは任せられる

議事録の要約、長文の要点抽出、資料の下書き。この3つは、生成AIが得意とする領域です。正解の幅が広く、社内で確認できる作業から始めるのが安全です。

使える人と使えない人の差が開く

一部のメンバーだけが使っていると、その人に仕事が集中します。楽になるどころか、負担が偏ります。

差を放置すると、結局リーダーが間を埋めることになります。

何から始めるかが決まらない

多くのチームが止まるのは、ここです。便利なのは分かっているが、最初の一歩が決まらない。手順を決めれば動き出せます。

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原因4 個人の工夫で止まっている

個人の工夫がチームに広がっていないことを示したバナー

4つ目は、うまくいったやり方が個人の中に留まっていることです。工夫上手なメンバーは、自分なりの整理方法を持っています。しかしそれが他の人に渡っていません。結果として、できる人とできない人の差が固定されます。チーム全体で見れば、せっかくの工夫が1人分しか効いていない状態です。

やり方が人によって違う

同じ作業でも、人によって手順が違います。速い人の方法が共有されないため、遅い人は遅いままです。

その人が抜けると回らない

特定の人しかできない状態は、休みや異動のときに露呈します。属人化は、平時には見えない弱点です。

型にすれば全員が使える

うまくいったやり方を、テンプレートや手順書の形にします。個人の工夫を、チームの資産に変える作業です。

難しく考える必要はありません。うまくいった指示文や連絡文を、共通の置き場所に集めるところから始められます。

どこから手をつけるか

4つの原因のどこから手をつけるかを示したバナー

4つの原因を見てきました。すべてを一度に解決する必要はありません。むしろ同時に手をつけると、どれも中途半端になります。自分のチームで一番効きそうなものを1つ選んでください。判断の目安を示します。なお順番に決まりはありませんが、迷ったときの優先順位はあります。

チームの状態で選ぶ

こんな状態なら 手をつける原因
連絡経路が5つ以上ある 原因1 入り口の一本化
理解のばらつきが大きい 原因2 渡し方をそろえる
整理作業に時間を取られている 原因3 AIに任せる
できる人に仕事が偏っている 原因4 型にして広げる

迷ったら原因3から

効果が早く見えるのは原因3です。議事録の要約なら、初日から時間が減ります。小さな成功が1つあると、次の改善が進めやすくなります。

先に時間を数えておく

何から始めるにせよ、着手前に現状の時間を数えてください。あとで効果を比べられます。上司に説明するときの材料にもなります。

よくある質問

この話をすると、よく出てくる質問をまとめました。

メンバーが忙しくて改善に付き合えません

全員を巻き込まないでください。1人だけ、比較的余裕のある人に試してもらいます。その人が楽になった事実が、次の人を動かします。

整理の時間はどうやって数えますか

正確でなくて構いません。メンバーに「この作業に何分かかっている感覚か」を聞くだけで十分です。体感の数字でも、比較の起点になります。

ツールを入れれば解決しますか

しません。原因1と2は、道具ではなく決めごとの問題です。ツールを増やすと、かえって入り口が増えることもあります。

上司に理解してもらえません

数字で示してください。「整理に週15時間かかっている」と伝わると、話が動きます。感覚の話では動きません。

4つ全部やる必要がありますか

ありません。1つでも効果が出れば、チームの時間は増えます。全部やろうとして何も進まないほうが損失です。

まとめ

この記事の要点

  • 整理の時間は誰にも数えられていない
  • 原因1 情報の入り口がバラバラ
  • 原因2 渡し方がそろっていない
  • 原因3 整理を人力でやっている
  • 原因4 個人の工夫で止まっている
  • 1つ選んで着手する。全部やらない

4つの原因を見てきました。共通しているのは、メンバーの能力ではなく仕組みの問題だという点です。仕組みは変えられます。そして変えるのは、チームを預かるあなたの役割です。

今日できることを1つ挙げます。メンバー1人に「情報を整理するのに、1日どれくらい時間を使っている感覚ですか」と聞いてみてください。

返ってきた数字が、すべての出発点になります。

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